東京都市町村職員研修所
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森田 八千代 講師
<コラム>「新任研修T期」を担当して

「新任研修T期」を担当して
 新任研修は、事務職、技術や保健等の専門職、保育士等職種に関係なく、地方公務員として認識しておくべき様々なことをしっかりと確認し、自覚し、これからの公務員生活を送っていくためのものである。
 研修生の男女割合は、毎回殆ど変わらないほぼ5:5である。事務職だけを捉えるとやはり女性の割合が低くなってしまう。保育士は圧倒的に女性が多いため、全体的に男女の割合が平均化しているといえる。   殆どの研修生は、社会人としてスタートしてから間もない4月、5月のこの時期は、目がきらきら輝いている職員である。講師としても、自治体や新任職員の期待に応えるべく準備をしっかりとして臨んでいる。
 しかし、必ず朝から大あくびをする職員、今起きましたと言わんばかりの職員が1〜2人座っている。当然他の研修生から「迷惑だ」、「自覚に欠ける」とのコメントが寄せられる。困ったことである。
 職種やこれまで学んできたことが異なる新任職員が一緒に受講するため、講師として心がけていることは、どうしたら自治体職員としての役割、その役割をしっかり果たしていかなければならないかを認識してもらえるよう工夫することである。研修生に理解し、実行してもらうことが私の仕事と考えるからだ。

 研修を担当していていつも思うことがある。  「良いセンスしてるなあこの職員は」、「視点がいいなあこの職員は」と、とてもうれしく思う瞬間がある。自治体の先輩職員としては、是非この素材を伸ばしていって欲しいと願わずにはいられない場面である。
 公務員は、公務の特殊性から「職員の態度」は、特に注意しなければならないことを改めて「学習」させなければならないと思う場面にも出会う。
 どちらにしても、新任職員を目の前にして思うことは、先輩職員としてこの後輩職員を住民の信託に応えていかれる公務員になるよう指導していくことの重さである。

 講師として今は、研修所と各自治体が一体になって職員の資質の向上、人材育成に取り組んでいかなければいけないと考えている。  そして、新任職員が「自治体に戻ってしっかりやっていきたい」とのコメントを残して職場に戻っていかれるとほっとする。

がんばれ!伸び伸びと、明るく元気に、そして思いっきり汗をかけ!! 9月にまた会いましょう。