東京都市町村職員研修所
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川久保 紀子 講師
<コラム>「できること」を増やそう
◆ プロフィール
特別講師
川久保 紀子(かわくぼ のりこ)
経歴
昭和51年日野市役所に就職し、児童課、広報課、下水道課、教育委員会指導室、女性センター、高齢福祉課、職員課、女性参画推進室、教育委員会適正規模担当主幹を経て、10箇所目の職場として、平成18年4月に研修所の講師となった。
登壇科目
新任職員から係長職までの階層別研修を担当(公務員倫理、地方自治制度、企画書、ディベート、後輩の指導、JST etc.)
その他
結婚以来、子育て(一姫二太郎)と仕事、その後、子育てと介護と仕事に追われ、無趣味。子どもは二人とも独立した。母の介護は今年で16年目に突入する。高齢福祉課に配属になったのを機に通信教育を受け、社会福祉士の資格をとる。その後、ケアマネージャーと住福祉コーディネーター2級の資格をとり、母のケアプランを作っている。
母の介護を通して体力のなさを痛感し、更年期障害予防とダイエットも兼ねて毎日ジョギングをしている。あえて言えば、これが私の趣味。時間の制約があるので、本を読んだりして、知識不足を補おうとしているが、近頃はなかなか頭に入らない。旅行が好きで、いろいろなところに行ってみたいが、それもままならない。それでも、たまに思い切って出かけ、リフレッシュを図っている。
研修生へのメッセージ
公務員になって30年、仕事を通していろいろな経験をさせてもらった。時には、思いがけない部署に配属になり、勤まるかなと思ったこともあった。でも、仕事をしてみると意外に自分に合っている仕事だったりする。自分にはわからなかった自分を発見したり、他人の方が客観的自分を見ていてくれたり。与えられた環境の中で精一杯努力してみることの大切さを感じる。
時には仕事が思うように進まず、にっちもさっちもいかず落ち込んでしまうこともある。そんなときは、人間関係もうまくいかなくなってしまったりする。でもそんなとき、少し立ち止まっていると時が解決してくれたり、思いもよらない人が助けてくれたりする。日頃の人間関係は大切にしたものである。
それにしても、給料をもらっていろいろな経験ができることはありがたいこと。その恩に報いるために、少しでもしっかり仕事をしていこう! しっかり仕事をするために自分に力をつけよう! 力をつけるために研修所を利用しよう! 研修生の期待に応えられるよう、スタッフとともに私もがんばるから…。 

<コラム>「できること」を増やそう
 7月23日、新聞のテレビ欄を見ていて、「ワーキングプア」という言葉が気になり、NHKの番組を見ました。働いているのに 生活保護水準以下のくらししかできない人たちを取り上げていて、番組終了後からいまだに胸が詰まる思いが続いています。 働く意欲があるにもかかわらず正社員にはなれず、ホームレスをしながら衣食代をやっと稼ぐ若者、単身で子どもを育てていく ためにいくつもの職を重ね、子どもとのふれあいの時間がない父親…。
 「格差社会」といわれていますが、何でこんな社会になってしまったのでしょうか。「勤労」は国民の義務であり権利である。 国民は、健康である限り働いて税金を納める義務があります。働く意欲があるなら職を保障すべきですし、働いたら少なくとも 自分で経済的自立ができる稼ぎを保障すべきです。雇用政策は国の課題とはいうものの、地方自治体としてできることはないので しょうか。ちょうど企画書型の研修で「ニート対策」を考えた後だったので、余計ズシッときました。
 彼らと比べ、私たち公務員はなんと恵まれていることでしょうか。公務員になることは大変だったし、働き続けることはもっと大変 ではありますが…。
 何の専門知識もない私が働き続けられ経済的自立ができているのも、公務員という職業にしがみついているからに他なりません。
 今の私たちにできること。自分の「やるべきこと」を正確に捉え、1日1日努力していくこと。そうすれば、「やれること」が増え、 間接的にでも彼らに報いることができるかもしれません。「やれること」を増やす有効な手段は、自己啓発、しっかり自分を磨きましょう! 
研修情報誌「こだま」第91号(平成18年9月30日発行)より掲載